中埜彰俊のページ
大学院修士・博士課程では主に、放射光施設を使用して励起子絶縁体と呼ばれる物質や蛍光体材料の結晶構造を調べる研究を行ってきました。物質には電気が流れる、磁石になる、光るなど様々な性質が現れますが、これらの性質は原子が周期的に整列することで構成される結晶構造とその中に存在する電子によって決まっています。すなわち、物質の性質を理解するうえで結晶構造は必要不可欠ということです。現在は結晶構造を調べるだけでなく、ユニークな結晶構造に宿る新規な電子物性の開拓を目的として輸送係数測定を中心に進めています。将来的には輸送係数測定と結晶構造の両側面から新規物性の発見、および背景にある物理を解明していくことを目指しています。
464-8602 名古屋市千種区不老町
名古屋大学理学部物理学科
これまでの仕事
- 励起子絶縁体における特異な圧力誘起構造相転移
IUCrJ 5, 158-165 (2018).
- 励起子絶縁体におけるフォノン分散測定
Phys. Rev. B 98, 045139 (2018).
略歴
- 1992年3月25日生まれ
- 2014 年 3 月 名古屋大学工学部物理工学科 卒業
- 2016 年 3 月 名古屋大学大学院工学系研究科 博士前期課程修了
- 2018 年 12 月 名古屋大学大学院工学系研究科 博士後期課程修了
- 2018 年 12 月 名古屋大学大学院工学系研究科 博士(工学)
- 2019 年 1月 名古屋大学大学院理学研究科 助教着任
現在に至る。