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名古屋大学 理学部物理学科

新しく、面白く、役に立つ物質の物理学

熱電変換材料として期待されている層状コバルト酸化物1980年以降、高温超伝導や巨大磁気抵抗のような新現象が続々と発見されています。これらの新現象の舞台となる遷移金属酸化物では、伝導電子同士の相互作用が非常に強いため、一電子近似が成り立ちません。このような固体は強相関電子系と呼ばれます。

機能性物質物性研究室では、強相関電子系を中心とした新しい物質の物理学を研究しています。特に、物理学の知識を基にして、優れた電磁気機能を示す未知の新物質そのものを創り出すことも行っています。図は、熱電変換材料として期待されている層状コバルト酸化物です。熱電変換とは、固体の熱電効果を利用して、熱と電力を相互変換する機能性物質のことです。私たちが見出した、この層状コバルト酸化物は、酸化物の中で群を抜いて高い性能を示します。そのメカニズムは、従来の半導体物理学の範疇では説明できず、世界中で精力的に研究が進められています。

機能性物質というのは、その物性を応用することによって役に立つ性質(機能)を持った物質のことです。世の中には、役に立つが面白くない物質や、面白いが役に立たない物質であふれていますが、私たちは、面白くて役に立つ物質、しかも新しい物質を研究しています。機能性物質の科学は、理論と実験、物理と化学、基礎と応用の境界にある未知の領域です。私たちと一緒に、新しい科学を開拓しませんか。

2023年度メンバー集合写真
2023年度メンバー集合写真

機能性物質物性研究室では、学生一人ひとりが独立したテーマを持って研究に取り組みます。主な研究テーマについてはこちらをご覧ください。研究のスタイルは酸化物などの試料育成と自作した装置による輸送係数測定が中心となります。代表的な研究設備についてはこちらをご覧ください。

トピックス

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2023年07月22日

7/22(土)に研究会「機能性物質物性研究の最前線」を開催しました。プログラムはこちら
研究会後には、OBOGが集まり寺崎先生の還暦を祝う祝賀会を開催しました。

2023年05月12日

コルカタ大学のDr. Suvayan Sahaが研究室を訪問し、"Magnetic and Magneto-transport Related Phenomana in Bulk and Nanocrystalline Perovskite Manganite Oxides"のタイトルでセミナーを行いました。

2023年04月24日

東京大学小形研究室D1の高橋慶伍さんが来訪され、「電子ホール散乱をもつ半金属の輸送現象:Wiedemann-Franz則を中心に」という題目でセミナーを開催しました。

2023年04月03日

新四年生,新M1が配属されました。メンバーを更新しました。

2023年03月27日

M2の加藤史章君、橋本友次郎君、B4の今和泉晶仁君、徳原冬威君、服部奈菜子さん、東島功季君が卒業されました。おめでとうございます!!